生産技術部(鋳造)の匠 近影

大空を飛ぶ鷹の視野。大手より、キクワだから手に入る。

【プロフィール】THAI KIKUWA IND.Co,Ltd 生産技術部(鋳造)の匠
汎用エンジンメーカーY社に入社後40年一貫して、ダイカストに関わる生産技術・型技術業務を担当。
2008年11月、タイキクワに転職。

自信を持とう。キクワなら、経営の視点を持てる。

大手にコンプレックスを持つ時代じゃない。ほどよい規模のキクワだからこそ、幅広く技術を磨ける。僕はそう思うな。大手は人の即戦力化を急ぐあまり、仕事が細分化され、分業化される傾向にある。エンジニアはおのずと、特定の一部分にのみ強い人になってしまう。設備だけ、金型だけ、よく知っている。モノづくりの全工程を全体俯瞰できる視野を、失ってしまうんですね。結果、部分最適しかできない。全体を見通して、どこをどう改善すれば、品質と生産性が向上するのか。全体最適の視点でソリューションを生み出す力が弱くなっている。その点キクワなら、鷹のような広い視野が手に入る。私は、これまで培ってきたダイカストの熟練技術を、キクワを通じてタイそしてアジアの人々へ伝承することに使命感を持っていますが、ここで身につくのはそれだけじゃない。 鋳造技術に加えて、ロボット技術の導入活用など、業績に直結する生産技術という知恵の体系を実学することができる。生産現場のすべてをデザインし、合理性の観点からコストと品質とスピード実現に権限を持てる。つまりキクワなら、まさに経営の視点を持てるということです。

ノーバリハイサイクルの知恵。あなたに叩き込みたい。

生産技術部(鋳造)の匠 仕事の様子

切削など加工の際や金型成型を行う際にどうしても生じる<余分な突起>を、 バリと呼びます。部品の精度にも悪影響があるし、バリ取りという工程が発生してしまうので、生産性も落ちる。しかしバリは必然的に発生してしまうので仕方がない。多くのメーカーはこのようにあきらめている。でも僕は前職での挑戦の歳月の中で、低圧力と低速成型でバリを発生させない画期的な手法を確立しました。たくさんの汗と想いがつまった高付加価値技術です。これを、あなたに伝えたい。高度な技術は机上では身につかない。すべての作業を見える化して、問題点を洗い出して、仕組み化する。でも成功の方程式があるわけじゃないから、自分で計画して、自分で試行錯誤して、自分で責任もって結果を受け止めて、自分で一つひとつ現状を改善していく。いいと思ったことは、失敗覚悟でも挑戦することが、前進するためには不可欠なんです。生産性の向上と自己成長に、近道なんてありません。フォローはするから、やってみよう、恐れるな、とお尻を叩くのも、僕の仕事だと考えています。

伝統工芸士になるな。仕組み化、組織化する人になれ。

特定分野のエキスパートになって、そこだけに甘んじて生きていく。それではもったいない。タクトをふるって、仲間を動かせる人。仕組みの中の駒ではなく、仕組みをつくる人になってほしい。日系メーカーやタイのローカルメーカーと対話して、 悩みや課題を引き出し、そして解決策をこちらから生み出せるエンジニアになってほしい。だから、持ち場はできるだけローテーションしたほうがいい。溶解も金型も加工も品質管理もわかる。そんな全方位のスペシャリストになれる環境が、キクワにはあります。僕は個性派が好きですから、ときには食ってかかってきていいですよ。少しはとがっていたほうが、まわりと衝突することで思わぬ化学反応を生み、大きく成長できたりするものです。ヒゲ?これは若いときからのトレードマーク。取締役から、「剃れ」と命令されたこともあったけど、言うこときかなかったね。いいじゃないですか、それで顔を覚えてもらって、可愛がってもらえるなら。個性をつぶさず、太く生きようよ。

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